2010/05：坂本龍馬の生涯を描くＮＨＫ大河ドラマ龍馬伝の感想

再び脱藩浪士の身となってしまった龍馬（福山雅治）
容堂（近藤正臣）の発した帰国命令に背いたからには
止むを得ない事であった。

龍馬と共に大坂の専称寺で航海術を学ぶ土佐藩士たちの間にも
動揺が広がっていく。土佐で勤王党への弾圧が開始されたことに
誰もが不安を感じていた。

そのころ土佐では後藤象二郎（青木崇高）による
志士への拷問が繰り広げられていた

後藤は吉田東洋（田中泯）の暗殺事件を
勤王党の仕業であると確信していた

そして命令を下したのが武市（大森南朋）であることを
証明しようという決意を抱いていたのだ。

なんとしても東洋暗殺犯を探し出そうとする
後藤の執念は凄まじく彼の手による拷問は苛烈を極めた拷問は
武市の囚われている牢のすぐそばで行われ

武市は島村衛吉（山﨑雄介）ら
勤王党志士達の悲鳴を聞かされることに耐えなくてはならなかった。

竜馬の下に岡田以蔵（佐藤健）と恋仲だった娘、なつ（臼田あさ美）が訪れる
龍馬に以蔵を探し出して欲しいと懇願するなつ

幕府からも土佐からも追われる身となった以蔵の窮状を知る龍馬
以蔵は当初なつのもとに身を隠していたものの
役人に怯えるなつの姿が心苦しくなり彼女の元を去っていたのだ。

以蔵を探すために京を訪れた龍馬。ひとまず夜を明かすために
扇岩という宿屋に泊まる。そこで龍馬は一人の女と出会う

女の名はお龍（真木よう子）。彼女は借金の形として
ヤクザ者に連れ去られた妹たちを助け出そうとしていた。

引き止めようとする宿屋の女主人と激しく言い争うお龍に
龍馬は手持ちの五両を渡した

その五両は土佐で龍馬の身を案じる
乙女（寺島しのぶ）から届けられた大切な金だった
見知らぬ他人からは到底受け取れないと拒むお龍を説得する龍馬。

以蔵を探すために京の町へと繰り出す龍馬
そこで見たのは攘夷浪士を捕らえる為に
過激な捜索を繰り広げている新撰組の姿だった

とうとう以蔵を発見する龍馬。しかしその時すでに以蔵には
新撰組の捕縛の手が伸びようとしていた。

龍馬（福山雅治）は勝麟太郎（武田鉄也）を訪ねる為に
再び京へと足を踏み入れた
「日本は一刻も早く海軍を創らなければならない」

勝の熱弁に耳を傾けながらも龍馬は土佐へと戻っていった
武市半平太（大森南朋）の身を案じていた。

土佐では平井収二郎（宮迫博之）が山内容堂（近藤正臣）から
切腹を命じられ無念の死を遂げていた。平井の切腹を皮切りとし
ついに本格的な土佐勤王党の弾圧を開始する山内容堂
そのころ京では異変が起こっていた。

朝廷で優位を保っていた攘夷派の三条実美（池内万作）ら
7人の公家が失脚、追放されたのだ。後に八月十八日の政変と
呼ばれる事になる政変劇を演出したのは薩摩藩だった

強硬に攘夷を主張する長州を京から追い出すために
三条らと対立する公家達に秘密裏に近づき仕組んだ政変劇であった。

かねてより土佐勤王党を快く思っていなかった容堂にとって
これはまたとない好機であった。やはり帝は異国との戦争など望んでいない
異国を快く思わぬ帝の意を利用し、攘夷の旗を掲げることで
藩政に食い込みつつあった武市ら勤王党に対し
容堂は情け容赦のない粛清で応えた。

土佐勤王党の本部でもある武市の道場は潰され
次々と勤王党の志士達が連行されていった
党首である武市にも追っ手が差し向けられる
「自分は何も間違った事はしていない」

武市は冨（奥貫薫）と最後の朝食を共にし涙する
しかし、役人に連れられて行く武市の表情は
穏やかに覚悟をたたえていた。

土佐で粛清の嵐が吹き荒れる中
龍馬たちにも帰国の命令が下りていた

京都で潜伏する岡田以蔵（佐藤健）は幕府から追われる身である中
土佐藩からも追っ手が差し向けられ危うい状況へと追い込まれていく

「自分は土佐には戻らない」近藤長次郎（大泉洋）がそう宣言する一方で
龍馬は土佐へ戻ろうとしていた。龍馬の頭の中には
武市らを救い出す事しかなかったのだ

龍馬は土佐へ戻ることを許してくれるよう勝に懇願する。
しかし、勝はそれを決して許さなかった。龍馬一人の力では
もはや武市ら勤王党の志士を救う事は不可能だと見抜いていたのだ

大阪にいた龍馬は土佐で幼馴染の
収二郎（加尾の兄）が投獄された事を
風の噂で知る事になります

事態を知った龍馬は京にいた師匠でもある
勝燐太郎に会いに向かいます

会いに行ったのは良かったのですが
海軍塾を続けていく為の資金が足らない事を聞き

招待状を以前書いてもらった福井の藩主松平に
生きる金として１０００両を貸してほしいと
願いでるのですが・・・

一方土佐では、あの弥太郎が材木を仕入れて
商売をはじめだしますが、売れずに悩んでいました

そして土佐に戻った半平太は東洋の片腕だった
後藤象二郎や藩主の山内容堂に収二郎を
助けてもらえないか？頼み込みますが

容堂は収二郎に切腹を命じる事になります
半平太は収二郎に会って助けてあげれなかった事を
深く悔やむ事になってしまいます

一体収二郎はどうなってしまうのでしょうか・・
どうする龍馬・・

ついに上洛した徳川将軍家茂は孝明天皇に
攘夷の実行は５月１０日に行なう事を伝えます

そんな中、半平太に勝海舟を斬る指示を出された
斬る為に以蔵は屋敷に訪れますが

そこにいた龍馬に怒られ、勝の偉大さから
斬る事が出来ず、勝先生の用心棒になりました

そうつまり、もう以蔵は人斬りをしたくなかったのです
少しずついつもの自分を取り戻した以蔵は龍馬と共に
ご飯を食べながら楽しい時間を過ごしていましたが

急に収二郎（宮迫）が現れて口論になってしまいます
それを止めていた龍馬だったのですが

土佐藩の役人が押し寄せてきて
収二郎と捕まえようとします
これも全て、あの容堂が描いた事でした

捕まりそうになりますが龍馬が何とか
かばって以蔵と共々収二郎も逃る事になります

一方、徳川将軍が５月１０日に攘夷実行と決めた事に対して
土佐勤王党は容堂からの命令が下るのを待ちわびる

しかし幕府は５月１０日と朝廷に言ったものの
既に外国と通じ合っていたのです

実際に攘夷を実行したのは過激派の久坂玄瑞
率いる長州藩だけでした。外国船に砲撃をしますが
あっけなくやられてしまうのでした

半平太は今まで積み上げてきた攘夷の夢が
無駄になってしまった事に何とも言えない
気持ちと戦っていました

そこに訪れた龍馬と深い話を繰り返します
龍馬は海軍に来て欲しいと何度も頼みます

しかし、土佐藩に捕まってしまった
収二郎を半平太はほっとく事が出来ず
土佐に戻ろうとします

しかし龍馬は知っています。土佐に戻れば
半平太もただでは済まないと言う事を・・・
なぜなら容堂のシナリオ通りだからです

容堂は参政であった吉田東洋を切った
半平太の事が憎くて仕方がなかったのです・・

龍馬と長次郎は大阪に向かいます
神戸に海軍養成所が出来るまで
大阪にある「勝塾」で修行をする為です

それと同時に大阪で訓練生を集める為に
町に繰り出すと、一緒に脱藩をした
沢村惣之丞と再会して海軍に誘う事になります

龍馬と長次郎が奮闘している時に
１４代将軍徳川家茂が京にやってきます
半平太は将軍に攘夷を約束させようと
朝廷内で策を練ります

しかしこれを嫌うのが土佐藩主山内容堂でした
武市半平太の事が嫌いでしょうがない容堂は
半平太が立ち上げた土佐勤王党を分裂させようとします

その後、先日龍馬と勝先生は一緒に容堂に
海軍の要請をしていたので早速勤王党から
３人の海軍候補生がやってきます

龍馬は昔から良くしってる亀弥太、太郎、寅之助が
来てくれた事に長次郎と共に喜びますが
実は容道が描いたシナリオの１つに過ぎませんでした

そして勤王党のナンバー２の加尾の兄でもある
平井収二郎にも罠を仕掛け半平太から離そうとします

クモの巣が張り巡らされる中、半平太は人斬りをさせていた
以蔵に最大の命令を下します。それはあの勝海舟を斬るという指示でした
以蔵はどうするのでしょうか？またその時龍馬は・・・