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龍馬伝2010/10/17日放送第42話「いろは丸事件」

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弥太郎(香川照之)は長崎で大洲藩の歴々と酒を酌み交わしていた
いろは丸の海援隊への貸与契約をまとめあげた弥太郎の手腕は
大洲藩にも高く評価されているのだ

いまや日の出の勢いの弥太郎である

大洲藩の役人が賛辞を口にすればさも当然といった体で酒を煽り
いろは丸での商売拡大、利益を大洲藩に還元してみせましょうと
豪語するのであった。

宴もたけなわ、我が世の春を謳歌する弥太郎に
冷や水をぶっかける凶報が届く

なんと、いろは丸が大阪行きの航海の途中で
沈没したというのだから堪らない大洲藩の役人達が仰天し
目を回すのを目の当たりに弥太郎は自らの立場と実績が海の藻屑と消えた
いろは丸のごとく沈んでいくのを感じて青ざめていた。

大阪へと向かういろは丸は夜の瀬戸内海を航海中に紀州藩の大型船
明光丸と衝突し沈没した。幸いにも龍馬(福山雅治)をはじめ
乗組員全員が沈没前に明光丸に乗り移ることができた為
犠牲者は一人も出なかった。

しかし、積荷は一つ残らず海底へと沈んでしまい
海援隊は莫大な損害を被ってしまう。

事故は明光丸に明らかな非があるものであったが紀州藩は
たった千両の見舞金で事を済ませようとした。大藩である紀州にとって
土佐の海援隊など相手にする理由がないのだ

これを良しとしない龍馬の執念が長崎での談判を実現させる
船と積荷の賠償をかけて徳川御三家の一角と一騎打ちである。

この件は一時、いろは丸の代金を含めた全ての損害賠償を
土佐商会が行うことで落着となりかけた。しかし、こともあろうに
坂本龍馬は後藤(青木崇高)の面前で土佐藩の体面を賭けて
紀州と争うべしと主張したのだ。

紀州一藩に怯むようでは土佐に日本を動かす資格なしと煽る龍馬に
後藤も談判を了承する。ただし、敗れれば切腹が条件である。
泣きっ面に蜂の弥太郎であった

龍馬のせいで自分も巻き添え、切腹の憂き目になる可能性が大なのだ
必死で談判に向け賠償請求の下話に取り組む弥太郎
涙目で龍馬への恨み節を叫ぶのであった。。

龍馬は紀州を談判の場に引っ張り出すために一計を案じる
お元(蒼井優)に頼んで紀州を揶揄する戯れ歌を作ってもらい
それを長崎の街中で流行らせたのだ

悪評が蔓延するのを見た紀州は浮き足立ち
談判に応じざるを得なくなったのである。

体面を賭けて談判に挑む紀州は勘定奉行の
茂田(中尾彬)を擁立して挑んできた

お上の裁定に委ねる事で事を収めようとねじ込む持田に対して
龍馬は最初の札を切って見せる。万国公法である。

いまや日本は世界に開かれ、世界の一員として各国に
その力を認めさせなければならない時である

日本の海で起きた事故と言えども
世界各国共通の法で裁かれなければならない

でなければ日本は法も道理も通じない野蛮な国と侮られるのは必定
この期に及んで内輪の裁定で手打ちとするのは幕府御三家の紀州が
日本の名を汚すということ、すなわち帝の御名を汚すことに他ならないのである!

帝を引き合いに出されてはさしもの紀州も一旦は下がって見せるしかない
その様を見て取った龍馬がダメ押しの札を切ってみせる。後藤象二郎が
イギリス海軍提督のケッペルを連れて談判の場に登場したのである。

ケッペルの立会いの下、いろは丸と明光丸の衝突事故は
万国公法に則って裁かれる事となる。結果は海援隊側の勝利となり
紀州藩は八万三千両もの賠償金を支払うこととなった。

ここでは弥太郎が持ち前の才覚を発揮していた。いろは丸と積荷の損失額は
四万三千両の見積もりであったが、弥太郎はここに四万両を上乗せして
請求したのである。積荷が生み出したはずの利益

いろは丸が沈まなければ将来生み出したであろう
利益の損失を認めさせるという日本の海難審判史上画期的な判決であった

弥太郎は己の手腕を崖っぷちで証明して見せたことで得意満面上機嫌である
一方で龍馬は自身の振る舞いがますます恨みを集めていることを自覚していた
下関の三吉慎蔵(筧利夫)に手紙を送る龍馬

自分に万一の時があれば、お龍を土佐の坂本家に送り届けてくださいと...
まるで自分の終わりを知るかの様に龍馬は運命と立ち向かっていたのだ

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